「きみは、きれいなひとだね」 と、僕を見つめて、彼は言う。「どこが?そんなことないでしょ」 と、僕は言った。「きみは、きれいだよ。こんなにきれいな人は初めて見た」 と、懲りずに彼は続ける。その眼差しは真剣だ。 真剣に、僕の手元に注がれている。「……魚をこんなに綺麗に食べるなんて」 僕の手元の焼き魚。彼の熱い視線を受けながら、僕は食べ進めて骨だけが残った魚の最後の一切れを静かに口に運んだ。【美しい】なんてきれいな食べ方なんだ!
1/17/2023, 8:20:54 AM