「話あるんやけど、ええ?」
親友から1件のラインが届いた。
「どうしたの?」
私はそう返信した。
「うちね、夏休み終わったら転校する事になってん!!
うちのオカン、なくなったん知っとるやろ?
やから、そのオカンの実家に引っ越しするんよ
ごめんね☆☆」
正直、なぜそんなに明るく言えるのか分からなかった。
「ごめんねとか言わんでよ、心配するよふつうに」
「いらぬ心配などかけるなかけるな」
「いる心配だよ」
彼女の性格だ、自分が苦しいけど無理して私を笑わせようとしてくれている。そういうところが彼女の良いところであり、心配な点でもある。
「別にさぁ、5年後でも10年後でも30年後でも会えるっちゃ会えるんやしさ、ね?
そんなに心配せんくてええんやで♡」
「それ絶対会える?」
「絶対会える。これだけは断言できる」
私は、彼女が言った言葉を信じて待つ。
_2023.7.11「1件のライン」
7/11/2023, 1:29:27 PM