自慢じゃないが日記は夏休みの絵日記以外書いたことない。
ただ日記帳は持っていたりする。
親戚が買ったはいいが、結局何も書かなかった日記帳をくれたのだ。
分厚くて立派な表紙で鍵つき、お高そう。
別に日記じゃなくてもいいから、なんか適当に使ってと言われた。
小学生だった私。既に自分の三日坊主体質は心得てたので
日記を書く気はさらさらなかったが、落書き用にするにも気が引けて
そうだ、物語を書こうと思い至った。
朝、目が覚めたらカラスが人類を支配している星に転送されてて
つつかれながら生き延びるも、実は未来の地球だったという
驚くほど完全パクり話を練り上げた。
中の1ページ目に題を書く。タイトルは「カラスの星」。
タイトルのまわりに結構頑張って頭のよさげなカラス数羽と
どこかのデカイ大仏様らしきものが描かれている。
…以降白紙。まあ、そりゃそうだ。
日記書けないくせに、よくもハードルを上げたもんだ。
と言うわけで「閉ざされた日記帳」なら、いまだに本棚に眠っている。
(閉ざされた日記)
1/19/2024, 5:50:27 AM