昔からずっと一緒にいた君。
どんなときでも同じ道を歩いていたよ。
絶対離れないって思ってた。絶対一緒にいるって思ってた。
でも、そんな日が終わる出来事が起きたんだ。
「明日引っ越すんだ。もうすぐでバイバイだね…」
ある日君は言った。僕は泣きそうになった。ずっと一緒にいたかったから。
しょうがないよ、僕を慰める君の声と、僕の泣く声が重なった。
その日は、君と最後に過ごす夜を過ごした。
翌日。僕は、またもや泣いた。君は笑っていたけど、どこか悲しげに見えた。
「じゃあ、僕いくね」
君は手を振りながら歩いて行った。
その日は、誰よりも泣いた。どの日よりも。
今はもう大人になったけど、あの日のことはずっと覚えている。
また君に会いたいな、そんなことを思っていた。
僕は今、あの日君と歩いた道の上を歩いている。
6/8/2025, 12:09:59 PM