時よ止まれと願ったよ
それでも時は止まらない
希釈されていく過去の中で
純度を増す君への想い
時が止まったかと思ったよ
初めて出会ったあの瞬間
風に舞う桜の中に
微笑む君がそこにいた
時よ止まれと願わずとも
君の浴衣と微笑みが
すべてを奪ってしまうから
もう花火の音は聞こえない
時が止まったかのように
静かに過ぎる秋の夕暮れ
君が隣りにいるときは
もう明日なんていらないね
時が止まってしまったよ
明日になれば君はいない
乾いてしまった冬の空に
煙となって消えてゆく
時よ止まれと願ったよ
それでも時は止まらない
純度を増した君への想いが
僕を明日へ連れて行く
〜時間よ止まれ〜#4
9/19/2024, 3:33:43 PM