先日、生まれずも物心ついた時から育った徳島に帰省した。
帰省とはいえ徳島を出て1ヶ月しか経っていないから特に新鮮に思うことは無いだろうと思っていた。
が、きっと徳島を出なければ気づかなかっただろう。
高松に行く前には緑色の植物としか思っていなかった、歩道と車道を隔てている高さ50cmほどであろうものが、白い花と、黄色い花、赤よりのピンクのような色の花で鮮やかに彩られていた。
決して見たことが無い光景ではなく、徳島にいた頃にはむしろこの季節に咲いているのは当たり前だったのだろうと思う。
だが、
思わずにはいられない。
きっとこの花たちは僕の帰省を迎えてくれたのだ。今までは植物だった植物たちは、僕が徳島に連れてこられた赤ん坊の頃から僕を知っていた。ずっと僕のことを見守っていた。花を咲かせ僕を歓迎してくれる。
そして今、僕を高松に送り出してくれる。
5/1/2022, 11:04:47 AM