「最後に終わる時、あなたと一緒にいてもいいですか?」
そう聞かれたら私はどう答えるだろうか。
しどろもどろになりながらもぶっきらぼうにこう答えるかもしれない。
「私みたいな人間よりももっとあなたに相応しい幸せな人間と最後の時を過ごした方が幸せですよ。」
幸せの価値は人それぞれだ。
他人から押し付けられるのも生憎な事かもしれない。
その人にとっては幸せなのかもしれないが、
私にとっての幸せとは今この一瞬という瞬間を孤独に瞬く星の様に生きる事が何よりの幸福だと思うからである。
本当は最後の時位、あなたと一緒にいたかったのかもしれない。
だがそれは最早叶わないのかもしれない。
終焉の時は近くともその一瞬はとても長く感じるものだ。
最後とは、この一瞬という瞬間であり未来であり同時に現在でもあり、過去でもある。
過ぎ去っていった時は最早戻ることは叶わない。
ならば私にできる事は、今この瞬間だけでもあなたの事を思い、忘れない事だけだろう。
「終焉」
6/7/2024, 10:59:09 AM