「太陽」
「はぁ…暑い……。」
八月中旬、まさに真夏の炎天下。
なぜ私が外に出なければいけないのか、買い出しをしなければいけないのか。それは至って単純でしょうもない理由だった。
「「「「最初はグー!!じゃんけんぽい!!!」」」」
「ま、負けた…??1人負け…???」
「そういうときもありますよ。」「申し訳ないけど、頑張ってね。」「いってら〜♪」
備品の買い出しに行きたくないから、というか暑い中外に出たくないからって、なんて子供の様な決め方なのだろう。いや、しょうがない。やはり簡単な物事を決めるときは子供の頃の経験や遊びだって大切なのだ。深く考えたら頭パンクする。そう変な理屈を考えながら、私は店に入った。あ、お店の中は涼しい。
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「お釣りになります。」
「ありがとうございます。」
よし、これで買うものは買ったし、あとは帰るだけ。
そう思うと少し楽になってきた。そんな考えも束の間、
店を出るとまた太陽の光が私を差した。駄目だ、暑い。
「こういう日に限ってなんでみんな忙しいかなぁ…。私、なにか悪いことをしたから神様が天罰を与えたのかなぁ…。こんなことならもう、太陽なんてなくなってしまえばいいのに……いや、それは困るか…。」
そんなつまらない事を考えながら、私は備品が入っている袋を持ち直し、帰路についた。
8/7/2024, 9:47:58 AM