アパー・キャットワンチャイ

Open App

これまでずっと、一緒にいた。
青春を過ごしてた。なんでも分かり合えた気がしていた。心の底から親友だと、そう思っていたんだ。
大学生になった。やりたいことがあった。心理学を学んだ。ああ、私たちは、何を分かり合えた気がしていたんだろう、心理学によると、共依存という状態らしい。病的ともいえる。離れようと努力する度、彼女を頼ろうとしてしまう自分がいる。彼女は離れようとする私を理解しつつも、引き留めようとした。彼女は大学で彼氏が出来た。イケメンで、ちょっと雰囲気ががさつで、でもとても愛してくれる人。彼女は嬉しそうにそう話していた。私も惚気話を楽しんで聞いていた。彼女は高校生時代、男なんて嫌いだ、〇〇(私)さえいればいいと、そう語っていた。しかし心境の変化があったのだろう。私は私を理解してくれた彼女を理解しようとした。数ヶ月が経ったある日、彼女は突然ぽつぽつと話をし始めた。男っていう括りでね、人を見るのを辞めたんだ、でもそうすると、好きってなんなんだろうね。〇〇(私)と一緒にいる方が好きって感情なんだと思うんだけど、それは多分 女の子とか かわいいとか、そういうフィルターを通さないでみてくれて、付き合ってくれてるからじゃないのかな?なんか、女の子とか、遊ぶとか、セックスだとか、そういう男女の関係がめんどくさくなっちゃった。私はもう大学生でいるの疲れちゃったし、〇〇と一緒に 男とかに頼らず、生きたい。これからも親友でいてくれますか?とハニカミながら彼女は言った。私は、戸惑いながらも、承諾した。このまま、共依存でもいいか。死ぬまで。
メリーバッドエンド?

7/12/2023, 2:37:08 PM