定規

Open App

ハッピーエンド、ハッピーエンドって何だ?
僕は考える。
僕は恋愛小説が大好きだ。
だから某後もう少しで作者が亡くなって100年になる著作権の国の作品は大好きだし、(同士と思った方、ここで僕と握手!)
その作品の素になるアンデルセン童話やグリム童話も大好きだ。
敵が倒れ乙女は見目の良い男と結ばれる、うん、実に爽快だろうね。
まぁ僕は
「桜の樹の下には死体が埋まっている」を
「死体の様な醜い物(一般的な概念だよ、僕はそうは思っちゃいない)を犠牲にして桜という綺麗な物を作り出すように、美しい物には必ず犠牲が伴う」
と云うひねくれた解釈(個人の意見だからね!)をしてしまう奴なもので「皆にとってのハッピーエンド」は存在しないと思うのだけれど。(あくまで個人の見解だよ?)


ハッピーエンドって傲慢だよね、と僕は考えた。
例えば、『白雪姫』の王子は実はネクロフィリアではないのか、とか考えれば、ヴィランの女王様は、「死によって白雪姫と王子を結ばせたのに殺された哀れな愛情深い母親」になる。
『人魚姫』だって、ほら、人間と人魚の恋愛観が全く違いますよって云うお話じゃないか。
考えてご覧?普通、
「あらこの男の人とっても素敵!陸に上がって結婚したぁい!
そのためには尾びれ捨てなきゃ!」
ってなるかい?
自らを育み、慈しんでくれた親を、海を捨てて?
「たかが」(と言えば今初恋をしている若人に叱られてしまうかもしれないね)一度きりの初恋で?
人魚という者は、とても一途なんだねぇ。
人間には重すぎるくらいかもしれないね。
王子は、人間は、人魚の愛に耐えられるかい?
あぁでも、アンデルセン童話の人魚姫は、ある意味救われたのかもしれない。泡になった人魚姫は、あれは報いだよ。
よく考えてご覧。
「人魚姫」が愛したのは、人間の世界じゃないかい?
…ヴィランの話に戻ろうか。
「海の魔女」はきちんと忠告したんだ。
どちらの『人魚姫』でも。
契約を交わした時も。
ましてやアンデルセン童話の『人魚姫』は恋に破れそうな彼女に王子を殺すナイフを作った!
アフターケアもばっちりだ!
だがしかし、人魚姫はそれを振り切った。
そりゃあ、「海の魔女」も怒るだろうさ。
可愛らしく思っていた人魚姫に裏切られたようなものだからね。
結果、ウォルト・ディズニーの方の『人魚姫』の「海の魔女」は殺されてしまった。
結局の所、ハッピーエンドって、「皆が思うハッピーエンド」にはならないってわけさ。

皆さんはどうですか?
僕の今の話を聞いて、どんなハッピーエンドを思いつきましたか?

僕もハッピーエンドが嫌いなわけじゃないんですよ、えぇ。






※あくまで個人の見解だからね?

3/29/2023, 1:05:36 PM