ふと目を覚ますと、とても豪華なベットの上にいた。
体を起き上がらせて周りを見た。
僕は病院のベットにいたはずだ。でも、ここは知らない場所....嗚呼、死んだのか。やっと死ねた。
病気になってから自殺をしなくてすんだため、ずっと前から死を待っていた。
其れが今日だったようだ。
「お!目覚ましたか」
突然僕の目の前に人が現れた。
「貴方は誰なの?というかここは何処?」
「俺は中原文也、人間界だと神という存在だな」
「ふ〜ん」
「驚かないんだな。普通の奴は全員驚くんだかな」
自称神様の文也はペラペラと人の顔も伺うこともせず、喋っていた。
「其れで?神様が僕に何の用?」
「いや、唯気に入ったから連れてきただけだが?」
「そんな事していいの?」
「まぁ、俺は神だからな」
自信満々に言われた。
すると、ドアがいきなり空いた。
「文也様!何していらっしゃるんですか!?」
「おー!この人間気に入ったから連れてきただけだぜ」
「まぁ、いいですよ。僕はこれで失礼します」
急に入ってきた人は直ぐに部屋からいなくなった。
「そういや、お前の名前は?」
「津島治、18歳」
「治、お前も今日から神だからな?」
「はぁ?嫌だよ」
「若しならないなら、俺の補佐な」
「ずる、でも君なんかの補佐は嫌だからなるよ」
「よし!偉い偉い」
頭を撫でられた。
「子供扱いしないでくれない?」
「俺22歳だが?そしてお前は18歳子供だ」
「神様のくせに若くない?」
「最近なった」
突然目の前に現れた神様は僕に神になれと強制した。
だが、前の生活に比べたら此方のほうが幾分かマシかもしれない。
# 76
7/27/2023, 2:57:45 PM