NoName

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今だって、近くにいる
そう思うようにしている

私は今、小さな辞書のような脳みそで
あなたにどんな言葉をかけられるだろう

イヤホンごしに、途切れ途切れのYouTubeが
私の耳をふさぐ

「なにみてるの?」

精いっぱいの一言は、十分の一の量で返されてしまう
次の話題を考える私は
むし暑い夜の風と一緒だ

ぬるくなった缶ビールに手を伸ばす

君と最後にあった日
ただ、あの笑顔だけを信じて

6/26/2022, 3:42:23 PM