地獄
虐待
記憶は死ぬまでなくならない
私の人生は
大人になっても散々だった
そして今は風俗嬢だ
子供の頃不幸だった女の
典型的な行き着く先
ただ一つだけ救いがあるとすれば
それは
今私に愛をくれる人がいるということだ
私という人間をジャッジすることなく
ありのままを愛してくれる人に
44年経ってようやく出会えた
だからあの時
死ななくてよかったのかもしれない
長過ぎる不幸な年月を
死ぬ勇気がなくて
泣きながら生きた私に
もしかしたら
神様は”彼”というギフトを
与えてくれたのかもしれない
人生は辛い
理不尽で残酷な弱肉強食の世界だ
きっと私は
死ぬ勇気がないのと同じくらい
踏みつけられたまま死んでたまるかと
根底にそんな思いがあったから
一線を越えなかったんだろう
敵に対する憎しみと
自分に対する嫌悪感の中で
明日は死のうと思いながら生きていた
あれから月日は流れて
今ここに45歳になった私がいる
6/23/2024, 4:10:05 PM