いつからだろう自分にとって似合う色と好きな色が混ざりあってしまったのは。
昔はピンクが好きだった。女の子らしい色。優しい色。可愛い色。
私は女だ。だからピンクが好き。それが当たり前だと思って信じて疑わなかった。
小学校の頃、大雑把で男の子と遊ぶことが多かった私。
その時には女の子扱いはされなかったし、自分も女の子らしくピンク色が好きなことに違和感を感じていた。
この頃好きな色はコロコロ変わっていった。ある時は青色。またある時は黄色。その時その時の周りの流行だったり、好きな物に影響されがちだった。
高校生の今、好きな色と言われてもパッと出てこない。そして黒を選ぶ。なぜならそれが一番無難だから。黒は誰でも受け入れる。
どんなものでも受け入れる。
コーデだって白と黒のモノトーンにしてしまえば、皆それをオシャレと見なす。身長が高くても低くても関係ない。太っていようが細かろうが黒を使うだけでセンスがあると言われる。
結局私は生まれた時から自分の"好き"ではなく周りに合わせた"好き"を語る。
そうして今日も周りに流され、自分を持てないまま生きていく。
6/21/2024, 5:14:07 PM