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たまにはゆっくりしようよ

20年ずっと働き詰めで
身体も悲鳴をあげていた。

とある日、私は道を歩いていたら
突然、息ができなくて倒れた。
救急車で近くの病院に運ばれた。
検査はしたが、何も異常がない。
いったい、あの息苦しさは何なのだ?

運ばれた病院の医師から
心療内科を紹介された。

自分では、そんな心療内科なんて
行くようなたまではないと拒んだ。

しかし、医師からは
精神的なストレスだとはっきり
言われ、心療内科を受診する
ようになった。

心療内科に行った時
たくさんの患者さんがいることに
驚いた。

最初はテストをされ、脳波を
調べた。
脳波の結果は…
『脳がリラックスしていません』

脳がリラックスしていないとは
どういう事なのか?

『金縛りとか起きたら疲れている
感じはないですか?』とカウンセリング
の先生に言われ、今まで普通にあるし
ほとんど毎日のようにあると告げた。

あとは、担当医の医師に引き継がれる。

担当医からは、『ストレスは気づく方と
気づかない方がいらっしゃいます。
あなたの場合は後者で、今までに
何度か倒れた事はありませんか?』と
質問され、そういえば、子供の時から
貧血みたいな感じで倒れていたし、
大人になったら、満員電車で倒れたし、
今までに何度も息苦しさで倒れていた
事を告げ、仕事も忙しく、結婚してからは、姑の介護もあって、自分の時間は
なかった事に気がついた。

担当医からは、やっと自分がよく
倒れていた病名を告げられた。

『パニック障害です』

最初は、『は?よく聞くパニック障害
ってこの症状なんですか?』と
まさか、自分が精神的な病になろうとは
予測もしていなかった。

『この病気は早く治る方もいれば
ずっと治らない方もいます。ゆっくり
治療をしていきましょう』と告げらたが
『いや〜ゆっくりする時間がないんです。仕事もあり、家庭の事や姑の介護もありますし、休むとダメ人間になりそうで逆に怖いんです』と言うと
『それが頑張りすぎて身体が悲鳴を
あげているという事なんですよ』と
言われて、一応会社にも病気になった
事を伝え、時短勤務にしてもらうように
したのである。

処方された薬を飲み、
しばらくしたら、今度は
倒れたトラウマが出たのか
人混みや電車に乗るのが怖くて
冷や汗、震えが出るようになった。

向精神薬を飲むと最初は
こういった事も起きるらしく
医師からは『本当に休んでください』と
念を押されたが、休むと給料もらえないし、どうすればいいのよと葛藤に
かられた。

それからしばらくしたら
コロナで緊急事態宣言が出て
完全テレワークになり、未だに
自分だけは完全テレワークにして
もらっていた。


しかし、かれこれ5年
パニック障害は完治はせず
今後給料もあがらないし
いっそうの事、これを機に
仕事を辞める決心がついた。

担当医の医師からは
やっとゆっくりした時間が
作れるようになったからよかったと
言われたが、あの時じっくり休む時間を
作っていたらと後悔もあるが
もう30年働き詰めだったから
あとは自分の時間をゆっくり作ろう。

自分と同じような病で苦しむ方々の
気持ちも理解できるようになった。

自分がこの病気になった時は、
周りからの言葉が
『それって怠けだろうね。甘え。』
と言った人もいて、あなたが私と同じ病気になったら同じ言葉を倍返しにしてやろうと思ったこともある。(笑)

心の病を抱えている人へ

ときには、立ち止まって休むことも
必要だよ
お金より命が大切
お金がなかったら、きちんと助けて
くれる場所もある
まずは、休息時間を作ろう




          fuku-a

3/6/2024, 3:27:50 AM