しのさき

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祓う、取り込む、祓う、取り込む

幾度となく繰り返してきたその動作に

はらう、とりこむ、はらう?、とりこむ?

疑問が生じたのはいつからだったか。

私の親友は強かった。誰が見ても、賞賛、賞賛、賞賛。そんなやつだった。
私は彼がただの人のようにしか思えない。
空のような瞳に雪のように白い髪。
六眼と無下限の抱き合わせ。
ほかより少し強い人間。
私と同じくらい強い人間。
にんげん
にんげん
にんげん?

きみは、にんげん?


そうか

そうだね

そうだったんだね

私は、強くなれない。君みたいなヒトとは違って。
じゃあ私が授かったこれはなに?
炭のような玉(ぎょく)に苦しみを込めたようなへんな味。
呪霊玉と取り込む私。
ほんの少し弱い私。
君よりちょっぴり弱い私。


わたし

眩しいくらいに差し込むひとつの光
わたしにはもう必要ない。

11/5/2024, 12:11:45 PM