noname(ノナメ)

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【未来の記憶】
ある日、神様に出会った。
それは屋上で風に吹かれていた日のこと。
ひとりだったから証人はいない。
でもそれは、確かに神様だった。

神様は僕に言った。
「未来を見せてあげよう」



神様が言うには未来の記憶を見るには条件があるらしい。
『見えた未来を変えてはいけない。』

「変えたらどうなるの?」僕は聞いた。
「未来は無くなる」神様は答えた。

「ちなみに僕は未来を見るの?」僕は聞いた。
「見る」神様は答えた。



「そっか」そう言って僕は未来の記憶を見た。










僕の記憶はそこで途絶えた。

2/12/2025, 1:37:14 PM