ぺんぎん

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まず花瓶が割れて、錆びれた水がいまにもテーブルを濡らすのを
あまりに奇麗な欠片と泡、どんどん萎れていく花を私は、ただ憎んでいるの
乾いた空気がうとうと微睡む、君はとっくに腐っちまって消えちまって
僅かに残った憎しみで爪を噛んで、ざらざらの指で頬を引っ掻いた
燃え殻もからからに乾いてしまって、君の跡ひとつ残っていなくて

8/29/2022, 12:58:52 PM