7「鏡」
鏡に手を伸ばす。
ブワッ。
鏡の中に吸い込まれた。
暗い。何も見えない。あてもなく歩いた。
すると、光が見えてきた。走って確かめる。
それは、幼少期の俺だった。
幼少期は、人生の光が当たっていた時だ。
泣いた。今は前も見えない程暗いなんて。
前も見えない、、、?いや、確かめるんだ。
逆に走った。すると、案外すぐに光が見えてきた。
また少し引き返してきた。
目が慣れたのか、そこには入ってきた鏡があった。
手を当てる。
ブワッ。
現実に戻ってきた。
明日からも頑張ろう。光はいつか見える。
8/18/2023, 10:20:48 AM