Open App

相反する。夢と現実、嘘と真、太陽と月、あなたとわたし。
あなたのうしろにいるばかりの役立たずなわたし。あなたが太陽だったのなら。わたしがあなたに輝きを受けただけの月だったなんて、信じたくもない。
でもあなたのあたたかな光に、やっぱりいつも安心してしまうのだ。

併存する。あの子とその子、晴れと雨、太陽と月、きみとおれ。
きみの前に立つ時はいつだって誇らしくて、少しの優越感に駆られているおれ。
おれが太陽だとしたら。月であるきみに光を与えるのはおれだけでいい。おれの後ろで笑うきみでいい。いつまでもおれのうしろで、優しげに笑ってくれ。

「あなたとわたし」

11/7/2021, 1:54:58 PM