黒猫侍

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太陽の光は暑すぎて僕らはその前に溶けてしまうから
願いは夜に、輝く月に、静かにそっと君を想う。

太陽の下では僕らの傷は少しばかり痛々しすぎるから、そこにいるだけでいつも誰かに嫌われてしまう。

だから僕らは静かな夜に人知れずそこでそっと祈り、
そして朝まで隠れて眠る。

世界がずっと夜ならばって、
そんなことを願う誰かがいても
僕はきっと顔を上げない。

太陽の下でも笑ってればいいよと
そんな声を僕にくれた人がいても
ぼくはまた隠れて泣いてしまう。

そんな僕らが月に願うのは
誰かの事じゃない、君のための歌。

ひとりきりの僕と
ひとりきりの君が
いつか出会うための夜がそこにあるように。



5/27/2024, 12:53:29 AM